ゆたかさ企画では

月に1度「ゆたかのしごとの日」を設けて、

その日にあるしごとをわいわいおしゃべりしながら行っています。

 

内容は農業水路の整備、いのしし・くま・さる避けの電柵設置、田植え、稲刈り、

里芋植え・里芋堀り、薪集め、味噌づくり、こんにゃくづくり等々

みんなが集まる日をつくっています。

ゆたかさ企画

代表   宮本 聡子

みなさんの「ゆたか」に感じることってなんですか?

 

父が生前日記をつけろとよく言っていた。

日記はつけられないが2008年から自分の思いを書き綴った「聡子ノートを書いている。

 

どうしようもない自分と出会い、その自分を認識する。

こんなに頑張っているのに認められない虚しさを感じ、自己評価が高い自分と出会う

頭が疲れたときには体を動かすのが一番。

体が疲れると変な頭を使わずとにかく寝れる。

頭は使わなければいけないときに使う。

 

この土地に身をおいて

草刈りに体を動かされる、心動かされる

草刈りは

まず無心になれる

そして自然な自分自身に近づくことができる

汗をかきデトックス効果もある

 

成果を見れる素早い達成感

きれいを見る充実感 

風が通る爽快感

など、いっぱいの気持ちいいを味わうことができる。

刈った草は「こやし」にもなるし、「刈りしき」もできる。

終わった後は土地が笑っているようにみえる。

きっとそうだろうと思いながらやっている。

 

草刈りひとつで色々なことがみえる。

一つの行為が何種の目的を同時に果たす

私の調整アイテムが草刈りだ

  

この調整が農地維持にもつながっている。

農地維持を調べていくと

農林水産省のホームページに

農業・農村の有する多面的機能とは

「国土の保全、水源の涵養(かんよう)、自然環境の保全、良好な景観の形成、文化の継承など、

農村で農業生産活動が行われることにより生ずる食料その他の農産物の供給の機能以外の多面にわたる機能」

のことをいいます、

と書かれてあった。

農業・農村の有する多面的機能につながっていたと

勝手に思いながら続けている。

 

振り返るともうすでに受け取っている「ゆたか」を感じながら

わたしは、また新しい出逢いを楽しみにしています。

 

 

 

2020年7月4日


ホームページ編集 後記

 

 

ヤナギハラに来るのは約2年ぶりだった。

時間が経ってもなお変わらない一面の緑の感動は変わっていなかった。

なんでここには安定した透き通った空気があるんだろう?

自然との調和がとれているような不思議な空気感がある。

 

その日は用水のお掃除で、私も手伝わせてもらった。

冬を越して、自然や動物たちが何も知らずに覆ってしまった用水から

土、石、枝を取り除くのは正直体力的に大変な作業だった。

けれどそこに水が流れた時、達成感と自分のなにかも流れていくように感じた。

美味しいご飯、笑い、話、繋がりに触れて、疲れていたことなんて忘れてしまうのだった。

 

ホームページを編集してほしい、と依頼を受けたのはその日だった。

 

最初の打ち合わせから、自分としてはホームページ編集のブランクがある、

こんなチンチクリンに出来るしごとなのか不安になった。

なぜならヤナギハラの広大で澄んだ空気、ゆたかさ企画さんのソフトでハードな想いを言葉などで

表現するのはとても難しいと感じたからだ。

時には打ち合わせが夜遅くなることもあった。

だけども任せて頂けたからには、自分なりにできることはしようと思った。

 

2020年、人間には全くどうしようにも抵抗できない自然の無言な答えをただ聞く日々に、

ゆたかさ企画さんのホームページ作成に出逢えたことは、自分に与えられた貴重なご縁だったと思う。

ゆるく、挑戦的で、まっすぐな本物を作りだす職人さん。自分もこうありたいと思うかっこいい大人。

 

大きく時代が変わる中で、自然の一部で、自然の一部として、

決して偉ぶることなくおこめ、やさい、にわとりたちの”お世話”をしている姿は

原来であり最先端のしごとだと思った。

 

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